この度、日本救急医学会多施設共同試験委員会が実施しております敗血症に対するアダプティブプラットフォーム試験(Evaluating Multiple Treatments and Strategies for Sepsis in Adaptive Platform [EURASSIA] trial)において、新規参加施設を募集することとなりました。
本EURASSIA trialでは、プラットフォーム試験の特性を生かし、本研究に登録された一人の敗血症患者に対して複数の治療介入効果を同時に検証することが可能です。本委員会委員の所属する11施設において、2024年11月より順次開始をしています。
EURASSIA trialで検証する治療内容をドメインと呼びます。現在、 (1)軽度頻脈の薬剤コントロールと、(2)クロルヘキシジン含有ドレッシング材によるカテーテル関連感染症予防―この2つのドメインが、RCTとして同時に進行しています。
EURASSIA trialへ新規に参加した場合は、現在進行中の2つのドメインに参加していただき(つまり、2つのRCTに参加することになります)、さらにドメインが追加された場合は原則それらにも参加していただくことになります。そして、参加いただく施設からEURASSIA trialへ新しいドメインを今後提案することも可能であり、ドメインが採用された場合には主研究者として研究実施が可能となります。
本研究は、認定臨床研究審査委員会にて承認され、臨床研究法に則り実施されており、EDCやモニタリング体制はすでに完備しています。そのため、新しく追加するドメインにおいても、それらを活用することが可能です。
敗血症に対する優れた臨床・研究疑問があっても、RCTを実施する体制・環境を構築するのは容易ではありません。新規RCTを実施する環境が整っているEURASSIA trialをご活用いただければ、世界への強力なメッセージを本委員会と共に発信していくことが可能となります。
EURASSIA trialへのご参加、どうぞよろしくお願いいたします。
2025年10月
救急医学会多施設共同試験委員会
【参加ご希望のご施設やお問い合わせは、以下までお願いいたします。】
EURASSIA trial統括管理者
慶應義塾大学医学部救急医学
山元良
ryoyamamoto@keio.jp
お知らせ
- 2025年10月22日:
- ホームページ「EURASSIA trial」を公開しました。