RIBREATH Study

【本研究の特徴】

• 高齢者の多発肋骨骨折に対するHFNC therapyの有効性を評価する、世界で初めての多施設共同前向き研究です
• オプトアウトを採用しており、個々の患者様からの同意取得は原則不要です
• 皆様のご負担を少しでも減らせるよう、症例登録はElectric Data Capturing（EDC）を用いてweb上で行います

【参加施設募集】

現在、本研究にご協力頂ける施設を募集しております。
少しでも興味を持って頂けましたら、下記Google form、又は【研究窓口】へいつでもお気軽にご連絡ください。沢山のご連絡をお待ちしております。

【背景と目的】

肋骨骨折は、高齢者において死亡率が約10%であると言われており、特に多発肋骨骨折は死亡率が高い傾向にあります。近年では、多発肋骨骨折に対する手術治療の有用性を報告する研究も存在しますが、標準治療は未だ保存治療です。保存治療の目的は呼吸の維持であり、酸素投与、十分な鎮痛と理学療法、必要に応じて人工呼吸器などの機械的サポートを行います。肋骨骨折に対する機械的サポートとしてはNIPPVがよく用いられますが、高齢者では無歯顎などによりマスクフィットが難しい場合があること、不快感が強く忍容性が低いというデメリットがあり、適応になりにくい場面も少なくありません。HFNC therapyは十分な呼吸サポートを得つつ、これらのデメリットが小さい傾向にあるため高齢者に適した機械的サポートと言えます。本研究の目的は、多発肋骨骨折を受傷した高齢者の特徴や治療、転帰を前向きに調査し、呼吸補助療法としてHFNC therapyが転帰を改善させるかについて検討することを目的としています。

【研究デザイン】

本研究は、多施設共同前向き観察研究です。
3本以上の肋骨骨折を有する、65歳以上の入院患者を対象としています（詳細な選択基準、除外基準については末尾の関連文書をご参照下さい）。
症例登録期間は2025年5月1日〜2028年4月30日の約３年間を予定しています。

【研究参加の流れ】

1. Google form（https://forms.gle/uWVWV2iUreFYVCHu9）へ必要事項をご入力下さい。研究事務局より追ってご連絡させて頂きます。
2. 本研究は東京科学大学倫理委員会による中央一括審査の承認を受けています。東京科学大学での施設追加手続きが終了した後、貴施設で実施許可を頂き研究開始となります。
3. 適格基準を満たした症例を順次EDC上に登録頂きます。

【研究参加のメリット】

• 本研究にご参加頂ける施設は、主論文がアクセプトされた後にデータを利用した副次的研究を行うことができます
• 研究実施の際には、研究コアメンバーが必要に応じて統計解析や論文作成のサポートを行わせて頂きます

*テーマが重複した場合には、切り口を少し変えて頂くなどご相談させて頂きますが、 調整が難しい場合には最終的な登録数などを考慮し決定させて頂きます

【参加施設（2025年4月1日現在）】

東京科学大学病院　救急災害医学分野
総合病院土浦協同病院　救急集中治療科
松戸市立総合医療センター　救命救急センター
川崎医科大学附属病院　救急科
宮崎県立宮崎病院　救命救急科
慶應義塾大学医学部　救急医学教室
済生会宇都宮病院　救急・集中治療科
北海道大学大学院医学研究院　侵襲制御医学分野 救急医学教室
筑波メディカルセンター病院　救急科
島根大学医学部　Acute Care Surgery講座
船橋市立医療センター　救命救急センター
日本医科大学千葉北総病院　救命救急センター
在日本南プレスビテリアンミッション淀川キリスト教病院　救急科
筑波大学附属病院　救急集中治療科
災害医療センター　救命救急科
静岡県立総合病院　救命救急科
帝京大学外科学講座　Acute Care Surgery部門
聖隷浜松病院　救急･集中治療科
福岡大学医学部　救命救急医学講座
東京女子医科大学足立医療センター　救急医療科
東京女子医科大学八千代医療センター　救急科
東京女子医科大学　救急医学分野

【研究代表者】

森下　幸治（東京科学大学　救急災害医学分野　教授）

【研究事務局】

星　博勝（総合病院土浦協同病院　救急集中治療科）
小寺　輝（東京科学大学　救急災害医学分野　特任助教）

【研究窓口】

星　博勝
総合病院土浦協同病院　救急集中治療科
所在地：茨城県土浦市おおつ野4-1-1
電話番号：029-828-2562
FAX：029-846-3721
e-mail: adg3855@gmail.com

【関連文書】

• 研究計画書
• オプトアウト
• 倫理審査結果通知書
• 参加施設一覧表