日本救急医学会・医学用語解説集

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医学用語 解説集

遅延型アレルギー反応

Cooms-Gell分類のW型に属する細胞性免疫機序によるアレルギー反応。ツベルクリン反応,接触性過敏反応,自己免疫疾患,移植免疫反応などが該当する。本アレルギー反応には,抗体や補体は関与しない。抗原に感作したT細胞は記憶細胞となって全身のリンパ系臓器に分布しており,この感作T細胞が組織で同一抗原を提示した抗原提示細胞に出会うと活性化され,サイトカインを産生し局所にマクロファージや白血球を集積させる。これらの細胞から蛋白分解酵素,凝固活性化因子,毛細血管透過性亢進因子などが分泌され組織炎症反応を生ずる。抗原提示から組織反応の成立には24〜48時間を必要とする。

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