日本救急医学会・医学用語解説集

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医学用語 解説集

意識障害

意識とは,外界からの刺激を受け入れ,自己を外界に表出することのできる機能を意味する。意識障害とはこの認知機能と表出機能が低下した状態である。意識障害は大脳皮質または皮質下の広範な障害,視床下部の病変,または脳幹の上行性網様体賦活系の障害によりおこる。急性期意識障害の指標としてJapan Coma Scale(JCS)やGlasgow Coma Scale(GCS) がある。救急領域における意識障害の原因は,頭蓋内病変と頭蓋外病変または病態に大きく二つに分類される。意識障害の原因となる頭蓋内病変には脳血管障害,脳髄膜炎,頭部外傷,精神科疾患などがある。一方,意識障害の原因となる頭蓋外病変あるいは病態は多岐にわたる。代表的なものとして,ショックによる脳血流の低下,中毒,代謝異常,低酸素血症などがある。

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