日本救急医学会・医学用語解説集

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医学用語 解説集

院外心肺停止

医療機関外で心機能,肺機能のいずれか,または両方が停止状態のもの。ウツタイン様式では,「救急隊接触時に心肺停止が確認されたもの」,「通報時に心肺停止と考えられ第一発見者により心肺蘇生法施行が確認されたもの」,「救急搬送時に心肺停止に陥ったもの」のいずれかと定義している。心臓が原因の一次性(心原性)心停止と心臓以外が原因の二次性心停止という分類と,臓器疾患に由来する内因性心停止と臓器疾患に由来する以外の外因性心停止という分類がある。米国では一次性心停止に関して,目撃があり蘇生開始まで4分以内で初期心電図波形が心室細動のものは神経学的予後が良好で生存率も高いが,それに比較して初期心電図が無脈性電気活動(PEA)や心静止のものは生存率が低く,さらに,救急隊により心拍再開できなかった場合は,予後は非常に不良である,とされている。

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