日本救急医学会・医学用語解説集

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医学用語 解説集

低(心)拍出量症候群

開心術後,急性心筋梗塞後,心肺蘇生後などで,心収縮力低下により心拍出量が減少している状態をいう。一般に肺動脈カテーテルなどで心拍出量を測定し,心係数が2.2L/分/m2以下の場合をいう。低心拍出量症候群が持続するとショックを経て多臓器不全に陥る。心機能低下の原因として,最近「心筋冬眠cardiac hibernation」や「気絶心筋cardiac stunning」などが注目されている。治療として,血管拡張薬,強心薬(カテコラミン,PDGV阻害薬など)による薬物療法や,大動脈内バルーンパンピング,補助人工心臓等をおこなわれる。

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