日本救急医学会・医学用語解説集

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医学用語 解説集

てんかん重積状態

てんかん発作が30分以上続くか,発作が断続してその間意識がない場合をいう。誘引としては,内服薬の怠薬,疲労,大量飲酒,などがあげられる。全身性強直性・間代性発作(いわゆる大発作)では呼吸・循環障害をきたすので,重積状態では迅速な対応が必要である。「痙攣」と「てんかん」を混同する場合が多いが,両者は同義ではない。「痙攣」とは,「全身(または身体の一部)の筋群の不随意かつ発作性におこる収縮のこと」である。大脳に起因する「痙攣」の場合,一般に意識障害と脳波異常を認めることが多く,「てんかん」と呼ばれる。しかし「痙攣」をともなわない「てんかん」がある反面,「てんかん」でなくても「痙攣」を示す疾患も多数ある。「痙攣」は症状,「てんかん」は病名である。

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