日本救急医学会・医学用語解説集

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医学用語 解説集

脳酸素消費量

単位時間(分)当たりに単位重量(100g)当たりの脳組織が消費する酸素量のことで,成人安静時で約3.5ml/100g/分とされ,全身酸素消費量の約20%に相当する。脳血流量と脳動・静脈酸素含量較差の積により算出する。神経細胞のエネルギー消費は電気信号伝達と細胞維持の2通りであり,脳機能,意識レベル,体温などにより増減する。したがって,バルビツレート療法などで電気活動を減少させたり,脳低温療法によって細胞としてのエネルギー消費量を減少させることにより,脳保護をおこなうことができる。

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