日本救急医学会・医学用語解説集

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薬物離脱症状

薬物離脱症状は大量,長期間にわたる薬物の使用を中止または減量することによって生じる薬物特異的な症候群の発現と定義される。臨床的に著しい苦痛,社会的,職業的または他の重要な領域における機能の障害を呈する。症状は一般身体疾患によるものではなく,他の精神疾患ではうまく説明されないなどの特徴がある。離脱症状をきたす精神作用物質としては,アヘン類(麻薬類),覚醒剤,コカイン,睡眠薬,抗精神病薬,アルコールなどがある。離脱症状としては,不安,不穏,焦燥,不眠,注意障害,せん妄などがある。頭痛,嘔気,嘔吐,発汗などの身体症状がみられる場合もある。

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