日本救急医学会・医学用語解説集

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医学用語 解説集

プラズマフェレシス

血液浄化法の一つで,血液を血漿分離膜(plasma separator)または遠心分離法で血球成分と血漿成分に分離し,血漿成分全てまたは血漿成分の一部を除去する方法を,プラズマフェレシスと総称している。自己抗体,免疫複合体,サイトカイン,補体などの病因物質を除去することを目的に施行する。血漿成分全てを除去してアルブミンや新鮮凍結血漿で置換する単純血漿交換(plasma exchange; PE),分離した血漿をより小さな膜孔の二次膜で濾過しグロブリン等の大分子量物質のみを選択的に除去する二重濾過血漿交換(double filtration plasmapheresis; DFPP),分離した血漿を吸着カラムにとおして目的とする物質のみを選択的に除去する血漿吸着(plasma adsorption; PA)などがある。急性肝不全,術後肝不全,劇症肝炎,閉塞性動脈硬化症,血液型不適合,ギラン・バレー症候群,全身性エリテマトーデス,血栓性血小板減少性紫斑病,多発性骨髄腫,重症筋無力症,類天疱瘡,巣状糸球体硬化症,悪性関節リウマチなどに保険適用がある。

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