日本救急医学会・医学用語解説集

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医学用語 解説集

抗凝固療法

抗凝固薬を用いて血液の凝固能を低下させ心臓,動脈や静脈,体外循環回路内の凝固を阻止する治療法をいう。適応として,脳,心,肺など主要臓器の血栓による虚血性疾患,上下肢の急性動脈閉塞など,また静脈系では深部静脈血栓症に用いられるほか,体外循環では血液凝固を防止するために不可欠である。代表的な薬剤としてヘパリンやワーファリンがあるが,ヘパリンはまた抗トロンビン作用で,ワーファリンはビタミンKに拮抗して血液凝固を抑制する。類似の治療法として,アスピリンなどによる抗血小板療法,ウロキナーゼ, tPA(tissue plasminogen activator)などによる血栓溶解療法がある。

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