日本救急医学会・医学用語解説集

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医学用語 解説集

一時的ペーシング

洞不全症候群や房室ブロックなどで,心不全やショックなどをともなう症候性徐脈に対して,電気的に心筋を刺激して心拍数を増加させる一時的な処置であり,経皮ペーシングと経静脈ペーシングがある。救急処置として経皮ペーシングは症候性徐脈に対しとくに有効である(AHAガイドライン2005)が,鎮痛薬を必要とすることが多く,速やかに経静脈ペーシングに移行すべきである。経静脈ペーシングは内頚静脈や鎖骨下静脈から電極リードを右心室または右心房に挿入しペーシングをおこなう。心停止に対し経皮ペーシングを用いることもある。

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