日本救急医学会・医学用語解説集

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医学用語 解説集

腹腔ドレナージ

診断あるいは治療の目的で腹腔内にドレーンを挿入・留置して,貯留液を排除することをいう。留置部位としては横隔膜下,モリソン窩,ダグラス窩などが選択される。開放式ドレナージは短期間の使用に限定されるが,閉鎖式ドレナージは逆行性感染の危険性が少なくより長期の使用が可能である。また排液量の計測も容易である。ドレーンからの排液所見は,術後管理における治療方針の決定に際し有力な指標になる。感染性膵壊死や汚染の高度な腹膜炎の際に,腹壁を開放したまま壊死組織および貯留液をドレナージするOPD(open peritoneal drainage)がおこなわれることもある。

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