医学用語解説集
ヒュー・ジョーンズの基準
呼吸器疾患患者の運動機能と呼吸困難からみた重症度(I~V段階)評価基準である。慢性閉塞性肺疾患患者の呼吸困難についてFletcher CMが提唱(Proc R Soc Med 1952; 45: 577‐84)したため,Fletcher-Hugh-Jones分類とも呼ばれる。I度;同年齢の健常者とほとんど同様の労作ができ,歩行,階段昇降も健常者なみにできる。II度;同年齢の健常者とほとんど同様の労作ができるが,坂,階段の昇降は健常者なみにはできない。III度;平地でさえ健常者なみには歩けないが,自分のペースでなら1マイル(1.6km)以上歩ける。IV度;休みながらでなければ50ヤード(約46m)も歩けない。V度;会話,衣服の着脱にも息切れを自覚する。息切れのため外出できない。