日本救急医学会・医学用語解説集

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医学用語 解説集

頸動脈洞症候群

圧受容体が存在する頸動脈洞が刺激・圧迫され,迷走神経の過剰な反応により,循環障害から失神などをきたす症候群をいう。循環障害のタイプから3つに分けられ,3秒以上の心停止を生じるものを心抑制型,収縮期血圧が50 mmHg以上低下するものを血圧低下型,両者を生じるものを混合型と称する。多くは心抑制型であり,血圧低下型は少ない。実際に失神をきたすのは5‐20%にすぎず,50歳以上の男性で冠動脈疾患や高血圧を有する症例に多い。

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