日本救急医学会・医学用語解説集

ホーム > 医学用語解説集 > 索引 >

医学用語 解説集

失神

広義には一過性の意識消失全般を含むが,狭義には,脳血流の低下による意識と姿勢緊張の可逆的な消失をいう。失神発作の意識消失は,ごく短時間であり,全く後遺症を残さず回復する。通常,眼前暗黒感,めまい感,悪心などの前駆症状に引き続き,顔面が蒼白となり,ついに意識が消失する。例えば,起立性低血圧や迷走神経反射(排尿失神など),Adams-Stokes発作などがある。なお,てんかん発作やナルコレプシー,過換気症候群,ヒステリー発作などによる意識障害は,脳血流低下をきたさないので失神とはいわない。

索引に戻る トップページへ