医学用語解説集
低酸素性肺血管攣縮
肺胞気酸素分圧(PaO2)が低下した場合,その肺胞に隣接する細動脈の血管平滑筋が収縮する現象。ガス交換の効率の悪い(換気血流比の低い)肺胞への血流を低下させることで,肺内シャントを減少させ,低酸素血症の増悪を抑えようとする生理的な反応である。種々の状況で生じていると考えられるが,この現象が広範囲の血管で生じると,肺血管抵抗が上昇して肺高血圧症を招来し,右心不全の原因となる。ARDSや慢性閉塞性肺疾患における肺高血圧症の原因の一つと考えられている。
肺胞気酸素分圧(PaO2)が低下した場合,その肺胞に隣接する細動脈の血管平滑筋が収縮する現象。ガス交換の効率の悪い(換気血流比の低い)肺胞への血流を低下させることで,肺内シャントを減少させ,低酸素血症の増悪を抑えようとする生理的な反応である。種々の状況で生じていると考えられるが,この現象が広範囲の血管で生じると,肺血管抵抗が上昇して肺高血圧症を招来し,右心不全の原因となる。ARDSや慢性閉塞性肺疾患における肺高血圧症の原因の一つと考えられている。