人工呼吸の一方式。ジェット流を利用する換気法の総称。通常は高頻度換気 （high frequency ventilation; HFV）と組み合わせ，高頻度ジェット換気 （high frequency jet ventilation; HFJV） として施行されている。平均気道内圧を低く維持しつつ換気が可能なため気道が開放している状態 （カフの無い気管チューブ，気管損傷，気管支瘻） などで利用される。JATECコースでは，緊急時に輪状甲状靱帯穿刺を施行した後の換気法として特別な装置を必要としない「高圧ジェット換気」が紹介されている。この方法によれば，ある程度の酸素化は可能であるが，二酸化炭素の排出は不充分なため，可及的早期 （45分以内）に他の気道確保をおこない，通常の換気をおこなうべきであるとされている。