日本救急医学会・医学用語解説集

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医学用語 解説集

ハンドル外傷

交通事故に際してハンドルで胸部や上腹部を打撲して受傷する外傷の総称。胸腔内あるいは腹腔内臓器損傷を合併することがある。@直達外力による胸骨・肋骨骨折などの胸郭損傷,A減速外力による心大血管損傷,肝損傷など,Bハンドルと胸椎に挟まれることによる膵・十二指腸損傷などがおこる。受傷直後は症状がみられなくても,遅発性に出現する場合もあるので注意が必要である。近年,シートベルトとエアバッグの普及により典型的なハンドル外傷の頻度は低下しつつあるが,ドライバー外傷においては依然として重要である。

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