日本救急医学会・医学用語解説集

ホーム > 医学用語解説集 > 索引 >

医学用語 解説集

逆比換気法

通常の機械的人工呼吸では,吸気と呼気との時間比(IE比)を1:2に設定することが多いが,吸気時間を呼気時間より長くし,I:E比を1:1以上でおこなう換気様式を逆比換気(inversed ratio ventilation; IRV)という。肺胞がゆっくり押し広げられる一方,虚脱しにくく,肺胞換気量が増えて酸素化能が改善され,ガス交換の促進効果がある。ARDSや重症急性肺炎,心原性肺水腫などで,PEEPを付加してもPaO2が低く最高気道内圧が高くなりすぎる症例などが適応となる。

索引に戻る トップページへ