日本救急医学会・医学用語解説集

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医学用語 解説集

(最終更新日:2009年10月26日)

現在更新作業中

医学用語解説集の公開にあたって

日本救急医学会医学用語委員会 委員長 鈴木 忠
日本救急医学会医学用語委員会 担当理事 前川 剛志

日本救急医学会医学用語委員会では、かねてより救急医学用語解説集の発刊に向けて作業してまいりましたが、一応の完成をみましたので、学会ホームページに供覧いたします。会員各位にはご通覧の上、ご意見がございましたら医学用語委員会委員までご通知くださるか、または学会事務所にFAXして下さるようお願い申し上げます。

本解説作成には、医学用語委員会委員および作業部会委員であたりましたが、特殊用語である数語につきましては、その領域に造詣が深い先生に解説を依頼いたしました。合わせて50名以上の会員で作業したことになります。

以下に、用語選択、基本的な方針、作業手順につき述べさせていただきます。

<用語選択>

救急医学は全医学分野と重なるため、救急医学に関わる全ての用語を対象とすると、それは一般的な医学用語集と同じことになります。従って、以下の方針で用語を選択しました。

  1. 日本救急医学会の会員間で様々に解釈されているか、異なった使用法をされている用語を対象としました。
  2. 他の専門学会で多用されている用語は、その専門学会の解釈を踏襲することとし、原則として「日本救急医学会医学用語解説集」では採用しないことにしました。
  3. だが、他の専門学会と重複した場合でも、救急医学領域でも外せない重要語は採用しました。
  4. 以上の1.〜3.に沿い、約300語が厳選されました。作業部会委員による執筆、さらに数回にわたる委員会での推敲作業の結果、最終的に276語を掲載することにしました。今後、さらにバージョンアップを重ねる予定です。

<解説に際しての基本的な方針>

  1. 同じ事項に対し、学会員の中で複数語が使用されている場合は、それらのうち救急医学の視点で最も適切である語を見出し語とし、他は同義語と規定しました
    (例えば、イ:圧挫症候群、ロ:挫滅症候群、ハ:クラッシュ症候群などについては、イを見出し語とし、ロ、ハは同義語としました。ただし、今回は英訳、同義語、関連語、キーワード等は公開しておりません。今後、随時追加してゆきます)。
  2. 日本語としての不自然性を無くすようにしました。そのため日本語と英語の整合性が合わない場合もやむを得ないとしました。
  3. 適切な日本語がない語は、無理に日本語変換をしないこととしました (例えば、エージング、スーパーオキサイドなど)。
  4. 略語については、それが既にわが国で一般化している場合は、そのまま見出し語としました(例えば、JATEC、JPTECなど)。
  5. 解説では、まず定義または概念を述べ、それ以外は用語毎に決めました。そのため、ある用語では主に診断法、または診断基準を解説し、他の用語では主に治療法を解説するということもありました。

<作業手順>

  1. まず、委員が必要と思われる用語を約400語を選択しました。次にこの400語の中で、他の専門学会の用語集、または解説集に載せられているものを除き、約300語としました。
  2. 次に、委員1名に作業部会委員3名を組み合わせて1班とし、合計11班を編成し、選択した用語を各班に振り分けました(1班当たり約30語)。これらの用語を作業部会委員が分担して解説し、さらに、各班毎に会議を開き解説文を相互にチェックしました。
  3. 各班毎に作成した解説文を、委員会でさらに検討し修正しました。
  4. 以上の後、それらを解説文(案)として理事会に提出して理事会の意見を伺い、それに応じて修正しました。
  5. 今回、学会HPに掲示したものは、以上の作業を経たものです。

<今後の作業>

なお、用語選択の所で述べたごとく、本解説書の見出し語はそもそも様々に解釈されている用語を選択したものです。そのため、会員からは多様な考えが寄せられると思いますが、その場合は他の学会の考えを参考にしつつも、多数意見を採用することにします。会員からのご意見の全てを採り入れることは出来ないこともあり得ることをご理解下さい。次期の医学用語委員会のもと、これらのことも含めて改訂版が検討されると思います。改訂を重ねるに従い会員に有意義なものになると確信しております。

医学用語解説集に関わった医学用語委員会の構成 (五十音順 敬称略)

委員長 鈴木 忠
委員 遠藤重厚、織田成人(平成17年1月1日より)、葛西猛、黒川顕、小関一英、鈴木宏昌、丹正勝久、濱邊祐一、八木啓一(平成17年1月1日より)、菅井桂雄(平成16年12月31日まで)、岩井敦志(平成16年12月31日まで)
作業部会委員 池上敬一、池田寿昭、石川雅健、井上義博、射場敏明、大友康裕、荻野隆光、甲斐達朗、兼坂茂、北野光秀、木村昭夫、国元文生、斎藤大蔵、佐藤信博、塩崎忠彦、渋谷正徳、嶋津岳士、杉野達也、田熊清継、竹内昭憲、中川隆、中西加寿也、仁科雅良、松本尚、三宅康史、横江隆夫、吉岡伴樹、山口芳裕、山本俊郎

担当理事:前川剛志

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