福島第一原発事故に係る医療支援 |
福島第一原発事故の対応作業中に発生する可能性のある放射線被ばくや火災・爆発等の事態に対応するためには、自衛隊、消防等の機関との連携や被ばく医療に精通した医師が医療監督に加わることが必須である。日本救急医学会は、原子力災害現地対策本部長からの要請に基づき、福島原発事故緊急ワーキンググループが中心となって、学会員各位の協力のもと、以下の要領により現地への医師派遣にむけて調整を行う。 |
記 |
1.専門医師の派遣調整 |
1) |
現地対策本部 |
|
複数被ばく者あるいは傷病者が発生した際に司令塔の役割を担いオペレーションの指導・助言等を行う医師として0-1名(必要に応じた配置)身分は、「現地対策本部医療班災害医療アドバイザー」 |
|
2) |
Jビレッジ
Jビレッジにおける医療チームの統括等を行う医師として1名(定数配置) |
|
身分は、「Jビレッジ総括医師」 |
|
|
2.派遣医師の要件および人選 |
1) |
現地対策本部 |
|
- 救急・災害医療のスペシャリストであると同時に、調整能力、協調性およびリーダーシップに優れた人材であること
- 森村尚登先生(横浜市立大学)を班長として、以下のメンバーによって構成される。
- 大友康裕(東京医科歯科大学)
- 甲斐達朗(済生会千里病院)
- 小井土雄一(災害医療センター)
- 近藤久禎(災害医療センター)
- 嶋津岳士(大阪大学)
- 中山伸一(兵庫県災害医療センター)
- 林 靖之(済生会千里病院)
- 本間正人(鳥取大学)
- 溝端康光(大阪市立大学)
- 三宅康史(昭和大学)
- 森村尚登(横浜市立大学) (五十音順)
| |
2) |
Jビレッジ
|
|
- 救急・災害医療のスペシャリストであると同時に、被ばく医療に関する十分な見識をもつ人材であること
- 浅利靖先生(弘前大学)を班長として、以下のメンバーによって構成される。
- 浅利 靖(弘前大学)
- 郡山一明(原子力安全研究協会)
- 阪本雄一郎(佐賀大学)
- 定光大海(大阪医療センター)
- 寺澤秀一(福井大学)
- 西山 隆(愛媛大学)
- 橋口尚幸(島根大学)
- 吉野篤人(浜松医科大学) (五十音順)
| |
|
3.派遣調整の要請 |
|
- 現地対策本部長から学会代表理事宛の要請(事務連絡)による
|
|
4.派遣の要請 |
|
- 現地対策本部長から派遣医師の所属長宛の要請(事務連絡)による
|
|
以上 |
|
平成23年4月1日
一般社団法人 日本救急医学会
代表理事 有賀徹
福島原発事故緊急ワーキンググループ 担当理事 坂本哲也
同 委員長 山口芳裕
|
|