WHOでは、本年度より2015年を目途にInternational Statistical Classification of Diseases and Related Health Problems (ICD) をICD-11に改訂する活動を始めました。
わが国ではICD-10(2003 年版)準拠として、死亡統計や患者調査における疾病分類等に使用されていますが、DPC導入により臨床家も無関心ではいられなくなりました。ICDは本来、公衆衛生や疫学調査のために開発された分類であるため、臨床的には使用勝手がよくありません。とくに、救急疾患および外傷の分類については問題を多く抱えています。
WHOは傷病分類、診療行為との関連において使用できる分類へと変更する方針のようです。これを受けて、厚生労働省では医学会、諸団体から広く意見を収集し、WHOに提言する予定です。本学会では既にICD改訂改正特別委員会を設置して研究を始めています。さらに、ICD専門委員や国際WG対応協力員を本学会より指名し、厚生労働省やWHOに意見の提出ができる環境を整えました。
今回、ホームページを介して会員にICD改訂に関する情報を提供すると同時に、改訂について広く意見を求めることにしました。以下に示す項目よりICD改訂情報を入手してください。さらに、意見を述べたい会員は「意見提供説明」をお読みになり、「意見提供用用紙」にご意見をご記入の上、日本救急医学会へFAX(03-5840-9876)してください。締め切りは11月30日です。
- ICD改訂に関する情報
- 意見提供説明
- ICD専門委員会意見集約(中間報告)
- 意見提供用用紙
- 厚生労働省社会保障審議会資料(ICD改訂に向けた厚生労働省の活動経過)
http://www.mhlw.go.jp/shingi/hosho.html#toukei-situbyo4
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