日本救急医学会・医学用語解説集

索引 > F >

FAST

外傷の初期診療における迅速簡易超音波検査法をいい,JATEC(Japan Advanced Trauma Evaluation and Care)ではとくに循環の異常(C:circulationの異常)を認める傷病者に対して,心嚢腔,腹腔および胸腔の液体貯留(出血)の有無の検索を目的としておこなう。心膜腔,モリソン窩,右胸腔,脾周囲,左胸腔,ダグラス窩の順に液体貯留の有無を検索する。循環の異常を認める傷病者に対しては必須の検査であるが,ショックに陥る可能性のある損傷を鑑別するためにもおこなわれる。FASTは迅速性に優れるが,皮下気腫がある場合,胸腔内液体貯留の判断が難しいことがあり,全ての例において胸部エックス線撮影の代替になるものではない。最初に異常がみられなくても,時間をおいて反復して施行することが重要である。

ページトップに戻る