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第3回 ER検討委員会議事録

日時: 2010年8月3日(火) 14時30分から16時00分まで
出席者:
(敬称略・順不同)
委員長:
太田(祥)
委員:
根本,森村,木村,嶋津,宮内,太田(凡),広瀬
計8名

議事内容

1.ER型救急の実情をフォローするためのアンケート調査について

太田祥一委員長(以下、敬省略):前回議事録確認、本日のプログラム、資料を御確認下さい。まず本日の議題として、ER型救急の実情をフォローするためのアンケート調査について、配布資料2(アンケート調査)をご覧ください。見前回質問した内容に関し今回付け加える内容があるのかないのか等につき御意見をください。

根本:ER部門で診断後の後方支援部門調査をアンケートとして取り入れてみたらどうか?ER診療の後で救急医以外がきちんと関与しない場合がある。ERのバックアップ体制も調査する必要があるのでは?

森村:施設ごとの違いの確認?

広瀬:ER型救急医やER以外の救急医がどのように救急外来に関わっているか? 設問78ではその部分がはっきりしていない。集中治療を中心に担っている医師はER型救急医と言わないのか

委員長:配付資料5の43ページにその現状が書かれている。

森村:ER型救急医の定義は? アンケートに専門としてはっきりした内容が説明されていない。

太田:ER型救急を実践しているかという設問は、ER型の救急医が診療しているかという設問なのか、ER型の救急施設の体系を意味しているのか?

委員長:ER型の救急医の実情が知りたい。

太田:ER型救急を実践しているといっても、実際は各科の医師が外来をみて、集中治療室で救急医もしくは集中治療医が診ていることが多い

嶋津:ERの定義に関して具体的にどうなるのか決めておく必要がある。堀先生の言ったファーストドクターという考え方のようなものである。

太田:アンケートの目的に応じた設問で良いのでは

委員長:ER型救急医は入院診療を行わない医師か?

太田:前回の調査では、入院診療の有無は問うていない。入院に関してのことまでどこまでおっていくかはあくまでオプションで。米国ではERでの経過観察は入院としている。

森村:ER型救急医の定義をアンケートに加えてみては?

嶋津:いまだに北米型ERと勘違いしている方がいらっしゃるので・・・

委員長:改めてタイトルをつけなおすと・・ 救命型、外科型という人たちもいらっしゃるので、その人たちも居ることを示さないといけません。

木村:この調査で目指しているのはER型専門医をどうするのかということ?

委員長:いえ、ER型救急医の実態についてです。

嶋津:施設の中での救急医療はどうなっているか、その救急医療を担っているのはER医なのか?これを示せばよいのか?

委員長:そのとおり。ER型とかそういう区分けをした方がよい?

木村:ER型として区分けすることは解答する人としては非常に難しい。

委員長:定義をしっかり区別すべき。また、ICUとして専従しているかどうか。 ERで専従か、ICU専従か、ERのあとは引き継ぐのか、そのまま診てゆくのか?

根本:今後、指導医認定施設の認定も変えて行くことを考慮して、専門医認定施設に対してアンケートを出して行く。

指導医の申請資格に関して

委員長:続いて理事会の配付資料3ご覧下さい。指導医の申請資格に関してどうしていくか: ER医師が救急指導医となるにあたって、いまのままで指導医制度を維持した上で、ER医が指導医を取得することを認めて行く方向性で行われている。

木村:救急医学会としては、ER医が「もう指導医はいいよ」というスタンスをとらないよう、幅広くER医師を受け入れられるようなことにしないと危険ではないかと。また、評議員総会では指導医でない場合評議員になれなかった状況があった。これもER医を除外することになり危険である。(最近その項目は取り払われた。)

木村:小児、産科救急、マイナーなどの救急も重症な疾患を見逃さないことが評価されるべき。症候学的なアプローチをすることが大切。重症患者をいくら治療しても、軽症のなかの最重症を1例見逃しただけで攻められる。

広瀬:指導医に関して、Cの経験手技実績の証明については、本当に必要なのですか?

木村:そのことに関して、私は必要でないとも思うのですが、救急医学会専門医委員会の中には必要と強く主張される委員が居るために、基本的にはCを使うということで考えてください。

委員長:基本コンセプトとして指導医は、専門医を育てる人材としての立場という観点があります。

広瀬:ER型救急医は手術をやらないですよね、その場合、ER型救急医がどこで補填するのか?

木村:手術が、その他の処置や、診断法とかと同等に扱えるかは難しいですね。

根本:手術と処置や、それ以外を一緒にひとくくりで考えるのはどうか。ER医師は手術はやらないことが多いので、縫合、副子固定などを、もっと評価しても良いのではないでしょうか。

太田:Cをもう一つ造ったらどうでしょうか?たとえば、小児、産科、泌尿器、などの処置や診断などの対処はER型の場合、通常行われます。

森村:ERでディスポジションを判断した実勢が評価されることも必要。Killer disease発見の経験だとか。

委員長:指導医の意味づけが無くなってくるために、今後は指導医がどのように扱われるかが問われる。内科学会外科学会は施設に指導医が振り分けられる。

森村:ERのクォリティーを何で見分けるか?それが問題だと思います。

委員長:また、地域において一人で救急医療をやっているのはERとは違います。指導医試験はそういう観点でみてもらいたい。指導医の施設認定も今後考えていくべきことである。指導医施設をとるべき施設がとれるように。

森村:指導医制度がどうあるべきか?

委員長:それは他の委員会のMatterとして扱われます。ER診療を担っている救急専門医が指導医を取得しやすくするためのくふうはいかがでしょうか。

木村:指導医申請に際し提出する診療実績表のうち、C:経験すべき手技、D:参加・体験すべき事項、がふくらます余地があるのではないか。

広瀬:救命士などとの関わりは救命士と普段のことをやっていないとだめ。

嶋津:Cに対し減点法、B:経験すべき病態 とDに対し加点法で、とりまとめるのはどうでしょう。

委員長:では、それぞれの診療実績表につき見直しをはかるためのグループ分けをしましょう。

木村:米国での件数経験がある許先生にはERでの手技がどう必要かみてもらうのがよいと思います。

⇒以下のグループ分けが決定
・(C)作り変え減点作業  島津 太田 宮内 森村 本多 許
・(B)(D)作り変え加点作業 広瀬 根本 木村 鈴木

CTAS(Canada Triage Acuity Scale)と搬送トリアージに関しての調査発表

森村:CTAS(Canada Triage Acuity Scale)と搬送トリアージに関しての調査発表に関してお話しさせていただきます。 トリアージタッグの色のはなし、CTASと違い、JTASはあくまで参考で、JTASを中心にして最後は主治医の意見が重要であるということを言いたいと思います。 今後は奥寺先生と相談して進めて行きます。 ERに関して、消防庁電話相談と救急現場のトリアージ基準とCTASの違いを評価しました。 今後学会発表して論文化に持って行く予定です。

木村:多施設共同研究に関して、今後そのような仕組みを作る形で考えています。

木村:研究会(勉強会)に関しては日比野先生を招聘して、慶応の堀先生が進めて行くようです。また、EM Allianceという若手救急医のグループが自主的に勉強会を開くなどして勉強して行くようです。8月6日に勉強会を行う予定らしいです。

委員長:救急医学会のホームページや理事会に告知が必要となってきます。宮内先生、根本先生、地方会や総会に向けての発表含め予定表を作ってください。

今度の理事会見解

森村:英国ではER救急とER医と役割が国によって決められている。救急医療もある程度は決められた枠組みで行われるべきである。

木村:ERモデルという考え方を学会で作ってその型にどのくらい当てはまっているか評価して行くのが通常行われる。

森村:現時点でER型として型にはめることに無理があるのでは? ならばその型を作っていかないとだめなのでは。内科医はこれです、外科医はこれです、救急医はこれです、と言える救急医のアイデンティティは必要で、それが説明できなくてはいけない。やはり制度からのアプローチが必要なのではないでしょうか。

以上
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