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第1回 ER検討委員会議事録

日時: 2010年1月25日(月) 16時00分から18時00分まで
場所: 日本救急医学会事務所
出席者:
(敬称略・順不同)
委員長:
太田(祥)
委員:
嶋津、根本、木村、広瀬、太田(凡)、許、森村、鈴木、本多、宮内
前委員長:
計12名
配布資料:
  1. 第14回ER検討特別委員会議事録(案)
  2. 委員・active member名簿
  3. ER検討特別委員会から合同委員会への答申(2008年10月16日付)
  4. 合同会議資料
文責: 太田祥一、宮内

議題

1.自己紹介

 参加者全員の自己紹介が行われた。

2.第14回ER検討特別委員会議事録(案)の確認:

 今回の会議は、ER検討特別委員会から常設のER検討委員会となった第1回目の会議であるが、ER検討特別委員会における第14回会議の議事録(案)が提示された。この議事録(案)はすでに前委員によって承認されているものであることが説明され、承認された(鈴木)。

3.委員会活動引き継ぎ:

  1. Active memberについて:ER検討特別委員会では、委員以外のactive memberを募り、委員会活動を行ってきた。現時点において150名を超えるactive memberが登録されている。登録は、本人からの参加希望を鈴木が受け、委員の承認を得て、メーリングリストへの登録をもってactive memberへの登録としていることが報告された。なお、メーリングリストは委員会委員専用と委員会委員にactive memberを加えたものがあることが説明された。本委員会においても、ER検討特別委員会を踏襲し、active memberの協力を得て活動を行っていくこととなった(鈴木)。
  2. ホームページについて:ER検討特別委員会の当初の活動方針は、ホームページを作成し、情報発信を行うことにあった。この方針に則り、2004年以来、ホームページを公開している。なお、ホームページにおける情報発信は、ERの管理・運営、教育資源、そしてEBMに分けて行うこととなっていた。現在、ホームページは維持され、適宜更新しているものの、情報発信するための原稿がなく、情報発信については滞っている。一方、英語版の更新を日比野先生のご協力で開始している。以上の報告が行われた(鈴木)。今後、ホームページを通じた情報発信を強化することとなった。
  3. ER型後期研修プログラムについて:瀧野先生を中心にactive memberも参加して、後期研修のモデルプログラムを作成し、公開した。このモデルプログラムでは、教育目標をかがけ、研修期間を4年間に設定した。このうち、他科ローテイションが50%を占める。また、救急科専門医受験資格を満足できるよう工夫されている(堀)。ER医の後期研修プログラムにはクリティカルの経験が必要である(太田凡)。以上の報告が行われた。今後、ER型後期研修プログラムの検証を行う方針が示された(太田祥)。
  4. EMTALAについて:昨今、救急車の受け入れ困難が社会問題化している。諸外国ではどのような施策がとられているかを学ぶことを目的に、米国におけるEMTALAについての調査を太田(凡)先生、許先生、および永田先生が行い、ホームページを通じて情報発信してゆくように準備を行っていたことが報告された(堀)。今後も継続してEMTALAをはじめとした諸外国の事情を調査し、情報発信していくこととなった(太田凡、許)。
  5. 救急医学会雑誌投稿論文について:ER型救急の実態調査を行った。この結果に基づき、ER型救急の実態に関する論文が2編掲載された。また、現在、初期研修におけるER型救急医療研修を解析した論文がin pressとなっている。さらに、ER型後期研修プログラムについての論文が投稿中となっている。以上、報告された(堀)。今後も委員会から投稿したいと考えている(太田祥)
  6. ER型救急に関する研究会の開催について:ER型救急に関する研究会開催の提案が木村先生から出され、懸案事項となっていた。特別委員会創設当初は、ER型救急医療に対する理解が得られてはおらず、ER型を採用する施設も少なかったため、開催提案を継続して懸案としてきたことが説明された(堀)。
    後期研修医をはじめとした若手救急医は、救急医学会学術集会に出席してもERで必要とされる症候論や臨床決断に有用な知見を効率的に学ぶ機会が少ないため、そのニーズを満たしていないことを懸念し、研究会を開催することを提案していた(木村)。また、ERにおける多施設共同研究などを行う機会にまで発展することを目指したいとの意見が出された(鈴木)。
    なお、従来から総会においてER関連セッションを設けるよう、各会長へ要望を行われて、ER関連演題やセッションが増加したが、医療システムや管理・運営に関する演題が多く、ERで必要とされる症候論や臨床決断に有用な知見を示した演題は他の臓器別専門領域に組み込まれているのが現状であることが説明された(堀)。今後も、プログラム編成に関して会長への要望を継続する必要があるとの意見が出された(森村)。
    一方、ER型救急医療に関心が高い若手救急医が“EM Alliance”という組織を作り活動を始めていること、この組織は米国の”EMRA (Emergency Medicine Residents' Association)”のようなレジデント中心の情報交換を行いながら自主的な活動を行っていることを紹介された。(太田凡)。
    また、若手救急医のニーズに応じるには、研究会の他にERにおいて必要な知識や手技を学べるような講習会の開催も提案された(太田凡)。
    今後,研究会や講習会を開催する方針となり,研究会をER検討委員会が中心となり,その内容について検討を続け,早期の開催を目指す方針となった。
  7. その他:“ER”の概念が固まっていないため、早急にその定義を作成する必要があるとの意見(根本)や、利用する市民の目線で検討したほうが良いという意見(森村)も出され、一同賛同した。堀先生から,現委員会の前身である特別委員会からの経緯について説明があり,その当時におけるERの定義について説明がなされた。特別委員会では、本邦におけるERの現状が全く把握されていないところからはじまった。このため、「救急室を受診する患者を重症度や臓器専門性に関わらず救急医が診療する救急医療モデル」と定義してきたことが報告された(堀)。

4.合同委員会の経緯と現況について:

 合同委員会に関する経緯説明の後、合同委員会への答申内容についての説明が行われた(堀)。本件は、現在、合同会議で指導医の申請,指導医施設の認定などを検討中であることが報告された(太田祥)。

5.担当

 教育(含む講習会)、EBM(含む共同研究、研究会)、管理運営の3つに分け、委員会全体としては、まず、ERの基本概念作り、ついで、研究会&講習会開催準備、とする。

教育:木村、太田凡、森村
EBM:太田凡、森村、広瀬
管理運営:嶋津、根本、許、鈴木、本多、宮内、(EMTALA:太田凡、許、HP:鈴木、本多)
ERの基本概念作り、研究会&講習会開催準備:全委員

6.配布資料について:

 カナダ救急医学会が作成したERのEBMのテキストで、富山の工廣先生が先方とお話しされ、翻訳等の使用権取得も可能である。この内容を当委員会で検討することを工廣先生に提案した。わが国の疫学、エビデンスの集積に役立つか等の可能性を検討し、翻訳等今後の展開を検討する。
以上
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